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■リンダ困っちゃう。501 494 460
 2023年6月12日 上津ダム

 6月12・13日、上津ダムで、50上を頭に、尺半上3枚を含む5枚の釣果でした。釣行日のタイミングとポイントに恵まれ、この様な結果となりましたが、どんな様子だったのかお伝えしたいと思います。



 どやさ、どやさ!5年ぶりやったりましたでぇー!



 6月12日7時19分(写真時刻)上津ダム 501(写真は503ありますが、現認者との口閉じ状態での



 ポイントは鮒橋の真下 鮒橋周辺でのポイントで、例年、大型が釣れているのは上津ダムファンなら周知の事実ではある。先日、上津ダム常連の釣友に、長靴を履けば橋脚周りを渡れる位の水位の時、ヘチを回遊するヘラ狙いならば、長い竿を出す必要もなく、雨もしのげると、鮒橋真下の可能性を教えてもらった。

 釣行当日、遅瀬エリアの中で自分なりの優先順位を付けてポイントを見て回る事にした。第一候補の大岩のPは、すでに先客があった。そりゃそうだろうな・・・次に鮒橋周辺、なんと、よほどタイミングが良かったのかガラ空き。あいにくこの日は雨だったが、逆に、釣友のアドバイス通りのシチュエーションである。迷わず入釣した。

 今回のタックルは、竿/武天16尺 ウキ/mania弾2号(浅ダナ用ロングトップウキ/現在廃盤)道糸DAN2.5号 ハリス同1.2号 ハリ/上下サイト16号40cmー60cm エサ/徳用マッシュ3・藻べら2・浅ダナ1本1・水3.75。ほぼホーム山田6月の素人岬で爆釣した時のタックル 違うのは、ハリスの段差が10cm短くなった事と、途中から1号が1.2号になった事。

 今回の事を受け、釣友の”山さん”から『祝いのウキを作るよ』との申し出。『どんなウキがいいか?』というので、『そりゃあ、山田のトウフで爆釣した時のウキですよ』と答えた。そのウキはコイさんに差し上げたのでもう持っていないのです。すると、”山さん”『代わりの作ってあげたでしょう・・・』『ちょっと違うんだよな』と私。作成データを残さない素人ウキ師と、ウキの知識が少ない自称巨ベラ師との長電話が始まった。『最近”山口作”の出番がないからなぁー』『その時の釣りに一番合ってるウキを選んでるだけですよ』『材質は違うけど、あの時のウキに一番近いのがmaniaさんの弾2号(ボディが7cmなので7号とも/現在廃盤)って事なんです』『データ送って下さい』『ソリッドとPCの違いも分からん人に言う?』

 余談はさておき、狙いのタナだが、ピットの2本とした。(竿の継ぎ目2本のところに、ウキ止めゴムがあるという事。ちなみに、ナジミの2本とはウキがナジミ切った時のトップの位置がそこにあるという事。なので、ピットの2本=ナジミの2本半弱 ナジミの2本=ピットの1本半強 という事になる。ウキの大きさで、違って来ますけどね。要は宙釣りで、タナが30~50cm違えば、大きな差になるという事です。)その訳は、釣友のすすめがあった事もあるが、前回の釣行で、ピットの1本ちょいのタナで、私が46止まりだったのに対し、同じポイントの並びで、2本のタナで47を出しておられる方があったので、若干、深い方がいいのかなと思った訳です。

 午前5時、第一投。まずは、元エサを3分割その内の1つを40回練りでスタート。ウキのトップ2節残しまで深ナジミさせたい。3節残しで、エサ溶けが始まる。エサを一握り分だけ、練りを10回プラスすると改善された。エサ溶けが始まり3節が全部出て、次の黒節が出たら待たずにエサを切る。経時変化で、40回練りのままで、この状態となる。次々に打つ。黒節が出て来るのが少し早くなって来たら、4節目が半分出て来るまで待つ。

 3分割の1つ目を半分位使ったところで、何の前触れも無く、ウキが全消し。間髪入れず合わせるが乗らず。「何なんや?」何かの魚がおる事だけは分かった。なら、食ってもらおうか・・・。3分割1つ目の残りのエサ全体に、表と裏に1回ずつ、一度手首まで浸けた手の平の余分な水を切った後、押さえる。それを俵型に付ける。今日は、スタートからずっとこの付け方。(釣友で同じく俵型に付ける人がいるが、この釣友の目的は、柔らかいエサを芯残りさせて、待ち釣りを効かすのが主目的。私の場合は、水の抵抗を大きく受ける形にする事で、落下スピードを落し、違和感を小さくする事が主な目的。振り込みの上手い人は、柔らかいエサで、吸い込みの良さを狙うが、振り込みの下手くそな私は、しっかりしたエサを振り切りで送り、ロングトップのウキの力を借りながら、エサの形で自然さを演出する。)すると、3節目の次の黒節で、少し押さえる様なサワリが出始める。そのサワリが出ても、4節目が出て来るのが遅ければ、待たずにエサ切りする。

 3分割の1つ目のエサを、約50分で使い切った。2つ目は、もうサワリが出始めてからのエサになるので、30回練った後、一度水に濡らした手で5回練り、さらに同じ様にして、さらに5回練る。つまり1つ目のエサが残り少なくなったところで、表裏1回ずつ手水を打ったエサにしたが、それと同じタッチのエサを最初から作ろうという訳である。狙いは上手く行き、サワリが遠くなる事はなく、時々3節目の次の黒節を押さえるサワリを見せる。それを続けていると、もうエサを切ろうかというタイミングで、4節目が出て来る様になった。気持ち待つ様にする。すると、ついにアタリが出た。残っていた4節が力強く水中へ、合わせた、乗った、やりとりが始まる。グーン・グーン、止まったと思ったらまた、今度は沖へ走って、ブチッ。一度バラシたから、また最初からだな・・・。気を取り直して、再開すると、そう時間かからずに、またアタリ。今日は活性が高いのか?周りで竿を絞っている様子はいっこうにうかがえないが、しかし、またブチッ!やり直してまたブチッ!短時間に都合3回のバラシ。なんてこった、パンナコッタ!ヘラじゃないのかコイなのか?しかし、アタリまでの一連の流れを考えるとなぁー、2段引きもなかったしなぁー、シズも潰れてないしなぁー・・・。ハリスの切れた箇所は、ハリのちもとが1回、チチワの結び目で2回かぁー・・・。ちゃんと食ってたら、1号で充分なんやけどなぁー、スレかなぁー・・・。

 ダメ元で、ハリス太くするか。1号から1.2号へチェンジ。するとやっぱり、サワリが遠くなった。3分割の2つ目のエサを使い切り、3つ目に。経時変化したので、今度は30回練りでスタート。すると3分の1使ったところで、エサ溶けが早くなる。まだいてる。いや、戻って来た?エサのタッチを調整する。表と裏に手水を2回ずつして、少しだけ押し練り。サワリ復活!3節めの次の黒節を少し押さえる。次を待たずにエサ切り。それを続けていると、エサ切りしようかと思う直前で、4節目が顔を出す。そしてフワッとしてドン!アタリも復活。しかし、今度は乗らない、カラツンだ。3分割した3つ目のエサも残り僅か。この時合を切らさない為には、今のエサを使い切った時に、次が出来てないといけないが、さりとて、今このタイミングでエサを作る時間が勿体ない。私はジブロックに、配合したエサを用意している。だから、ボウルでよく撹拌して、水を入れてかき混ぜるだけなのだが、その時間でさえ惜しいのだ。ここは一か八か掛けてみるか・・・。

 何か工夫は、あの手で行くか!これまでより、若干俵型のエサを細長くした。これでどうだ。すると、これまで、右手や左手や、やや離れたところで出ていたモジリが、ついに正面で発生!ビッグチャンスがやって来た。出来るだけ、小さな着水音になる様に、やさしく、しかし仕掛けは、めーいっぱい沖へ。ウキが立つ、道糸が早く沈む様竿尻を上げる。ウキがナジミ始めたら竿尻を下ろす。そして、軽く手前へ。竿先から、ウキまでの道糸はテンションがかかっている。伸びきった仕掛けは、ロングトップのウキとロングハリスによって細長く成形された俵型のエサは水の抵抗を受けて、ゆっくり、アイツの元に運ばれる。警戒心の薄くなったヤツが近づいて来る。

 ウキのトップが途中一度つっかえて、2節残しまでナジミ切る。1節戻したところで、黒節分押さえる。4節目が半分出たところで、ふわっとしてドン!4節全てが一瞬で水中へ。誰でも合わせられる、勝手に腕が動く明快なアタリ。今度は乗ったぞ!

 力強く、そして重量感のある引き。グーン・グーン・グーン、『たのむ!切れんといて・・・。』止まった!よっし、主導権はいただいた。あとは、馬鹿なことさえしなければ大丈夫。あせるなよ、あわてんなよ。水面に顔を出したのは、ヘラや!そして、で・で・で・で・でかい!落ち着け落ち着け!充分引き寄せろ、空気を吸わせろ、ヤツの体力を奪うんだ、どうだ観念したか!まだやぞ、用心しろよ、手首を返すなよ、空バリを網にかけるなよ、大人しくはいりやがれー!

 よっしゃぁー!写真の時間から類推して7時15分頃だったろう。

 50cmの玉枠とほぼ大きさが変わらない。まさか、ひょっとして、網に入ったままの状態で険寸台の上に乗せてみると、うわぁっ、やってもうた。51近くありそうだ。私の左隣、水車小屋側で竿を出されていた“三上さん”に「よければ、現認していただけませんか?」と声を掛けると快く引き受けて下さる。朝、「隣、入らせてもらってもよろしいでしょうか?」「どうぞ、どうぞ」それだけの会話しかなかったが「井上さんでしょう?」と私の事をご存知であった。聞けばインスタを見ていただいていた様だ。

 さっそく台の上に乗せると、499。なんと縮んでいる。「50あったのに・・・」「しばらく水に浸けてみましょうか?」1分程網に入ったままの状態で水に浸けてやり、再度、険寸すると「ほら50ありますよ、505あるんじゃないですか?」いや、口が開いている。口を閉じさせてピッタリ険寸台にくっつけると、「501ですね」「あー良かった・・・」

 ありがとう!魚にお礼を言ってリリース。少し、暴れたのでウロコが剥がれた、釣ったばかりの時は傷一つ無い美しい魚体だったのに申し訳ない。

 三上さんにお礼を言って、釣座に戻る。武者震いが止まらない。2枚目を狙って再開するが、エサは3投分しか残っていなかった。きわどい勝負だった。



 6月12日10時9分(写真時刻)上津ダム 460



 新しくエサを作って、仕切り直し。1枚釣って魚の気配がなくなってしまったので、釣りを一から組み立て直す事にした。エサボウル2つ目のエサ、3分割中の3つ目に入る、ここまで1枚目と同じ流れ。釣れる気がする、いや釣れる気しかしない。写真の時刻から類推して、10時5分頃だった。今度もデカイぞ!「さっきのより大きいんじゃないですか?」だが、大きいのは体高だけで、長さはなかった。しかし、こっちの方が好きだ。この後、Tさんが右隣に参戦。「“やっさん”おめでとう!」「ありがとうございます。いろいろご教授いただいたおかげです。」最近、昼時合いが無くなった。3つ目のエサボウルでは、何も起こらなかった。



 13時30分から15時まで、昼休憩に入る。ホットサンドでお腹を満たす。今日は特別ウマイ!





 6月12日15時37分(写真時刻)上津ダム 494



 15時過ぎ、この日エサボウル4杯目のスタート。3枚目は、3分割中の1つ目を使い切らぬ内に来た。合わせから取り込みまでの一連の流れを、Tさんが目撃してくれた。真正面から見るのと、少し離れたところから横から見るのでは見え方が違う。水面に顔を出したヘラは、これまたデカイぞ!ひょっとしたら、ひょっとするぞ・・・、しかし口にはしない。「尺半はありそうやな」とTさん。『もっとデカイわい!』Tさんが、すすんで現認に来てくれた。「ヨンパチ超えとるやんか!」『イッヒヒヒ』「494あるやん」『また、水に浸けとけば50超えるかな、なんちゃって』「“やっさん”持ってるなぁー」

 ♪もう、どうにも止まらない♬

 この日、夕時合は訪れなかった。



 夜は、一人で祝杯を上げた。メニューはハンバーグカレーと蒸し鶏の野菜サラダ。

 翌日は、4時50分に第1投。5時10分に1枚目レギュラーサイズ。10時台に2枚目を追加、これまたレギュラーサイズ。この間、大型と思われるバラシが2回。何がいけなかったのか、集中力の差か・・・まだまだ未熟だ。疲れた。昼前に竿を置く事にした。『今日は、これくらいで勘弁しといたる。』

 5年前、518で自己記録を更新した後、3枚目をめざしてやって来たが、この間、何度悔しい思いをして来たか。それが、今日すっと消えた。これから、また4枚目をめざして再スタート。

 毎週、送り出してくれる家族に感謝。今日は、交通事故に気をつけて帰ろう。Tさん曰く、「無事に家に帰るまでが釣り」

 

 あーおもろかった!