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■自己記録更新518。  2018年7月4日 山田ダム

 ぬぅっはぁっはぁっはぁっはぁー!
 どやさ、どやさ、どやさ、どやさ!!!
 またまた、やったりましだでぇー!



2018年7月3日17時20分頃 山田ダム 51cm8mm

 けっして好調とは言えないまでも、ポツリポツリと大型の上がっている山田ダム。かくいう私も今年は所用の為、6月からのロースタートとなったが、今回も含め7回の釣行で合計5枚の尺半上、3枚の40上をGETしている。(上手いなぁー!)(自分で言うか?!)

 午前2時半、山田ダムのダムサイトに到着すると、泊り組の車は1台もなく、ガラガラに空いており、ポイントは選び放題であった。『きっと、みんなサッカーのワールドカップをTV観戦だな!』『俺が見てたら負けるし』そう思いながら、いくつかある1級ポイントの中から“トウフ”を選択した。

 山田ダムは農業の灌漑を目的として作られたダムなので、例年6月10日頃より、ポンプが稼働し放水が始まる。近くに取水口のあるトウフ周辺は水の流れが発生し、魚が寄り易い傾向がある様だ。さらに毎年決まった様に、型物と呼ばれる大型は、“マンホール前”→“フェンス前”→“ステージ”→“トウフ”とその釣れるポイントが、しだいにダムゲート寄りとなるのだが、今年はすでに“K氏”が“フェンス前”で50上をGET。そしてつい先日、“S氏”が“ステージ”で50上の姿を見ている。『次は、俺が“トウフ”で!』(ほんまにそないなりましたがな…)

 ポイントを“トウフ”に決めてはみたものの、問題はゴミ対策だ。今日の感じでは、流れて来ない様にも見えるが、いざ時合いという時に、ゴミでチャンスを潰されるのは嫌だ。しょうがない、ゴミ除けを張る事にした。結局、途中で回収する事になったのだが、それでもこの労力が無駄だったとは思わない。

 夜明けと共に釣り開始!この日のタックルは…



 シズの量 3点付け その間隔は、約12cm位を基本にしているが、魚の反応をみて、もっとフワをかけたい時は、その間隔を最大20cmまで広げ、逆の時は、サルカンの真上に3つまとめる事もする。



 ボウルの縁にこすり付ける様にして練る。ウキ・ジャミの反応をみながら、練り回数は、30〜70回の間で調整。いうまでもなく、他にエサの大きさ形を変える事により、エサのナジミ方は変えられる。

 どんな釣りがしたいのか?その為に必要な道具だてが決まり、全体のバランスが求められる。

 “トウフ”のポイントには2名が、左右に分かれて入釣する事が出来る。私は右に入った。左には“T氏”が入られ、午前中に47上を釣り上げられた。同じ19尺1本〜1本半のタナなのに、どうして自分には釣れない。“T氏”との違いを分析。仕掛けは、私が段差を大きく取っている事以外は、大きな違いはない。エサは、“T氏”がマッシュ・尺上・藻ベラと私より重たい品種を使用。なので、私ほどエサを練る必要はなさそうだが、ジャミを突破させなじませるという意図の点では共通だ。

 大きな違いは、アタリの取り方だろうか?氏は小さな変化も積極的に取り、アワセている。私は、スレ掛かりを嫌って、絶対のアタリに絞っている。しかし、結果は氏に吉と出た。何故か?自分なりの分析は、氏は積極的に変化を取ってアワセる事により、回転の速い釣りになっている。その為、バラケたエサは1本〜1本半のタナで安定し、その拡散は横方向にもあり、回転が速い分供給が多く、ヘラが寄る確率が高かったのでは?

 ではどう対応するか?“T氏”は、お昼で釣りを止められ、その後に“M氏”が入られた。が同じく、狙っているタナは、1〜1本半で、釣り人が変わっても、私が不利という状況に変わりない。思い切って、ピットの2本にタナを変更。そのかわり今度は全く待たず、ウキがなじんだらすぐにエサを切るという方法に変えた。で、ナジミ途中からナジミ直後のアタリに絞る事にした。

 すると、がぜんアタリが増え、ナジミ直後に出る様になった。ところが、そのアタリ全てがコイ。せっかくアタリが出る様になっても、相手がコイではねぇー。どうしたもんか?仕方なくウキ1本分浅くして、ナジミの2本に変更。回収もエサ溶け始めてからのタイミングにと、少し遅らせた。

 すると、14時40分頃、ナジミ切った直後に力強い、誰でも迷いなく手の出るアタリ!合わせた!乗った!すると強烈な引き。そのあまりにも強い引きに、『コイかな?!』と“M氏”。私は余裕なく『ですかねぇー』と返事。『もうアカン切れる…』と思ったが、ギリギリのところで竿が胴で捉えると、その力は穂先へと抜けていった。『止まった!』その瞬間『これはヘラや!』迷いは確信に変わった。ヘラが遠くで顔を出すと、距離があった所為か水中のヘラは小さく見え、『でも小さいですねぇー』と私が言うと、『いや、大っきぃぞぉ“井上さん”!』と“M氏”『そうかなぁ…?』と思いながらも、慎重に玉に納める。高低差のある釣り座から、折れない様に玉網を持ち上げると、『あっ、思ったよりデカイわっ!』と私。(なんせ網がデカイので直径45cm)




 “M氏”に現認してもらうと、47cm9mm!

 『よっしゃ!今日の正解が分かった!これは、夕刻に絶対チャンスが巡って来る。間違いない!』

 “M氏”が16時前に最後のエサで448を上げられた。現認もしていただき、写真も撮っていただき、ボウズで帰って欲しくなかっただけに、こちらもうれしい。

 16時を回って、がぜん雰囲気が良くなって来た。モジリも何回か見られ、サワリも増えた。魚を集める必要はもうない。むしろ、下手なアタリに手を出してスレをかいたり、下心いっぱいでタナを急に下げてリアクションバイトを狙った事はいいものの、コイをかけて暴れられ、せっかく集まった巨ベラを散らしてしまっては、元も子もない。ごく小さいアタリで釣れて来る事もある。実際、初めての50上がそんなアタリだった。

 ほぼエサ溶けを待っての回収に、方針転換。待ちの釣りにギアチェンジ。釣れる時って、信じてもらえるかどうか、予感がする。その予感が今日ほど強い日は、過去になかった。

 それはちょうど、17時のゴルフ場のチャイムを聞いた後だった。ウキの近くでモジリがあった。『来る!絶対来る!』そのモジリ発生からの2〜3投目。時刻は17時20分頃、ウキが静かに立ち、ゆっくり、ゆっくりなじんで行く、そして、なじみ切る、少し待って、半節戻したかと思ったその瞬間、ドン



   来たぁー!乗ったぁー!
 グーン、グーン、グーン、グーン!
 力強くかつ重量感のある引き
 自分の方に引っ張るんじゃなくて、ひたすら持って行かれない様に耐える感じ。ピークを過ぎたのが分かって、自分の方に寄せる。ヘラが顔を出すと、ハリがしっかりセンターにかかっている事が分かる。何も慌てる事はない、しかし、楽しむ余裕もない。両手で支えていた竿から、片手を放し玉の柄を取る。この時、竿を支えている方の腕が返ってしまうと、魚はバレてしまう。慎重に慎重に!網に納まった!

 『よっしゃー!』『で・で・でかいっ!』『これは50ある!』一目で確信した。

 ステージで釣りをしていた、“K氏”と“M氏”の元へ、魚とメジャーを持って向かう。

 『おおっ!大きいやないの』『518やな!』





“山さん”こと山口さんのウキ
“東住吉の匠”こと荒木さんの玉
“だんだん”こと水口さんの検寸台

 2枚目を狙って、19時過ぎまで頑張りましたが、次はなく、16時間の釣りを終えました。

 鳴り止まぬ、祝福のTEL・LINE・メール。応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。

 帰りの車中、満たされた気持ちでいっぱいになりました。

 あっーおもろかった!